放春花: 春を放つ花と呼ばれ、春の訪れを告げる花  日本の草木瓜・中国の中国木瓜からなり、約150種の品種が確認されています。
1位:羽衣錦
2位:彩の星
3位:越の輝
4位:羽衣
5位:東洋錦
6位:日月星
7位:彩の雪
8位:黒潮
9位:彩の国
10位:白寿
放春花 マップ
増やし方
管理の仕方 〜一年を通したボケの管理〜


- 1月 -
寒い時ですが、庭に植えられているボケは4月まで休眠期です。

●鉢物の寒咲き種は少しの暖かさで開花します。
日当たりの良い場所で観賞しましょう。

●中咲種、晩咲種は寒さにあわせておく時期です。

ボケは夏が暑いほど花芽が良く付きますが、同時に冬の休眠が深くなると言われ、
開花させるには十分な休眠打破が必要となります。

自然に咲かせる場合は問題ありませんが、開花時期を調整しようとして加温する場合は、
早咲種でも7℃から5℃位の温度で20日以上の温度管理が必要とされています。
晩生種ともなると2月下旬から3月にならないと上手く開花してくれません。


- 2月 -
日本では最も寒い季節です。
いくらボケが寒さに強いとは言え、北風のあたる状態で極端に寒くなると、
前年の肥料のやり過ぎなどでひ弱になった木では枝が枯れる事もあります。
出来るだけ北風のあたらない場所で冬越しをしましょう。

寒い冬でも水やりは欠かせません
只、ほとんど乾きませんので天気の良い朝に灌水し、
夜には水が鉢から切れるくらいにしておきましょう。

この時期、早咲き種や中咲種は加温すればきれいに咲かせることが出来ます。
ですが、木に直接暖房機にあてたり温風をあててはいけません
つぼみが落ちたり咲かなかったりします。
窓際の日光があたる場所で、空気全体が暖まるような環境で咲かせましょう。


- 3月 -
ようやく春らしくなって来ました。
ほとんどの品種は花を咲かせることが出来ます。
太平洋側等の日差しが強い地方であれば問題なく開花するでしょう。
只、色変化する品種(七変化、大晃錦、羽衣、越の夕映…等)は、
まだ日差しが弱いので、色が乗りにくい状態にあります。

3月より4月にかけて花を観賞した後、
新芽が伸びたのも含め今一度、形を整えるために花殻を取り去り剪定をします。

ここで春に鉢替えをしなければならないものは側の土や根を軽く取り去り
周りを新しい土で鉢植え換えをします。



- 4月 -

●3月〜5月にかけてボケの自然の状態で花の咲く時期になります。
日本は南北に長いので咲く時期が異なりますが、ほぼ桜の咲く時期と同じ位かと思います。
早生品種より晩生種の方が長く楽しむ事が出来ます。

●晩生種の中には非常につぼみを多く付ける品種がありますが、このつぼみは全て咲く訳ではありません。
木の大きさにもよりますが、必要な数の花だけが咲きます。
他のつぼみは、大きくなるにつれ黄色くなり落ちてしまいます。
花を咲かせる数を、ボケ自身が自らの樹力を測って決めているのです。

●花が綺麗とあまり長く観賞しすぎると、樹力が落ち、枝枯れや翌年の花付きに影響します。
樹力に合わせ、花数や開花期間を調節しましょう。


- 5月 -

●地方によって時期が異なりますが…新潟では五月上旬は1回目の赤星病の菌が飛び散る時期です。
(赤星病…バラ科の植物に寄生する病気で、梨やバラ、ボケなとの葉や幹などに
褐色のイボ状なものが葉っぱ等にいくつもできる病気。冬は貝塚イブキ等で越冬し、5月頃に飛び散ります。)
その為、赤星病の殺菌剤を散布し予防します。

●最も成長する季節なので肥料はやや多めで施肥します。

●アブラムシも発生しやすい季節です。
同じ成分系の殺虫剤ですとだんだん効かなくなるので、時には成分の違った殺虫剤を散布します。


- 6月 -

●六月も成長の良い季節で、肥料などの管理を忘れずにやりましょう。

●接ぎ木の台木から伸びた枝が目立つ季節です。
台木が伸びると本来伸ばしたい木が太らなくなりますので、見つけ次第取り去ります。

●新芽が伸びすぎた…と言って剪定する人がいますが、絶対に切らないで下さい。
切ってしまうと再び新芽が伸びて若返ってしまい、結果的に花芽が付かなくなってしまいます。


- 7月 -

●カミキリムシが飛び交う季節です…これは見つけ次第退治します!
枝をかじったり、産卵をして根元から木くずが出てきて始末に負えない事態になります。

●七月の後半より花芽が出来る時期に入ります。
日当たりの良い場所で管理して下さい。
又、水切れを起こさないように管理をしましょう。


- 8月 -

●最も暑い季節で灌水も大変でしょうが、十分日に当てて健康なボケに育てて下さい。
但し葉やけを起こさない様、注意が必要です。


- 9月 -

●葉も少し落ちようやく落ち着いてきました。


- 10月 -
●鉢の植え換えをしなければならないタイプのボケは、葉の無い時期に植え替えを行います。
つまり10月〜4月頃までが適期です。
特に弱って花も付かないような鉢9月〜10月頃に植え替えをします。
鉢の周りの2割位の土や根を残して他を取り除き、新しい土に植え替えます。
花を観賞する鉢の場合は、春に花を見終わってから植え替えをします。

基本的には秋に植え替えをします。
秋に植え替えを済ませると、芽よりも根の方が早く出てくるので安定します。
つまり秋から冬にかけて根を張り、春には早くから元気良く成長する事が出来るのです。
春に植え替えをすると、根が出ないうちに新芽が延びてしまい、大きなダメージとなる場合があります。


- 11月 -

●秋も深まり気温も10℃前後になるとつぼみが膨らんできます。
あまり早めに剪定すると新芽が出たりしますので十一月中旬以降に花を咲かせるための剪定をします。
花芽を確認しながら約5僂ら10儖未朴鯆蠅鬚掘形を整えます。

●庭に植えてあるボケは伸びきった枝などを剪定し形を整えます。
又、雪の積もる地方は雪折れを防ぐために冬囲いを行います。


- 12月 -
●鉢物は北風のあたらない場所で冬を越させます。
冬でも鉢は乾きますので時々は灌水しましょう。


●寒咲き種(ピンクレディー、黒潮、等)は少しの日差しなどで開花し始めます。

より寒くなると開花は止まりますが、また暖かくなると咲き始めます。

ボケの楽しみ方

☆庭に植えての鑑賞
寒さにも暑さにも強い植物で、特別な土を用意することなく簡単に庭上する事ができます。
ボケの性質上日がよく当 たる場所に植えなければなりません。
ふつうの樹木と同じように植えますが、トゲのあるボケとないボケがありますので、用途に合わせて選びます。
子供のいる場合はトゲなしのボケがよいでしょう。
また生垣の場合はトゲを利用して防犯用に使います。
草ボケのような背が低いボケは、グランドカバーとして利用します。
春には花が咲き生花の材料や、庭での観賞ができます。
花が終わると青葉が芽を吹き夏場の強い日差しをさえぎってくれます。
秋には葉が落ち始め、拳ほど の果実が黄色くなってきます。
冬は葉がなくなり、暖かい日ざしがもどってくる1年です。☆鉢植えの鑑賞
挿し木の2〜3年生くらいから、花を付け始めます。
はさみで形を整えながら鉢作りをします。
幹はまっすぐのびますので、模様木作りもとても作りよい樹型です。
大きな鉢植えを作るには、苗を畑に植えて何年か形を作ってから鉢に上げて鑑賞します。
寒ボケは12月になる と自然に花を付けます。
自然の花期より早く咲かせるには、充分寒さにあてないと花は開きません。
寒さにあてたボケは、早咲きから順番に日光に当て加温します。
遅咲きの品種は3月になってから加温します。
鑑賞期間は12月より自然咲きの約半年ボケの花を見ることができます。 ☆果実酒としての利用
秋には黄色い果実かなります。
ボケは花梨と親戚ですので、けっこう大きな果実がなります。
黄色く色ずいたらきれいに洗い、輪切りにして砂糖とホワイトリカでボケ酒を作ります。
また子供にはお酒を入れず、砂糖を多く入れるとボケシロップができます。
のどに良いとさ れ、風邪をひいたときなどに飲みます。

花の種類 〜多種多様なボケの花〜


- 花びらの特徴 -
ボケの持つ花の特徴や性質は実に多種多様です。

●一重咲き
(5弁の花びら)
代表品種:東洋錦、黒潮、日月星、紅牡丹、安田錦、等

●八重咲き
(花びらの重なりが多く、雄しべ雌しべがある花)
代表品種:長寿楽、銀長寿、世界一、白寿、等

●多頭咲き
(カーネーションのように花びらが多くしかも雄しべや雌しべが無く、花の中心がいくつかに分かれている花の状態)
代表品種:綿帽子、越の花篭、みやび、ときめき、等

●屈折咲き
(花びらがねじれて咲く状態の花)
代表品種:燐鳳、おけさ紅、竜頭、白竜、等

●千重咲き
(花びらが重なって咲き雄しべや雌しべがない花)
代表品種:モナリザ

●獅子咲き
(花びらの中に小さな花びらがある花)
代表品種:金獅子、むさし、等


- 花色の特徴 -
花色…今までなかった花芸をする品種が毎年のように発表されています。
あなたの育てた花が新種の可能性も…!?

●単色
(紅や白、ピンクなどの花色が固定される花色)
代表品種:黒潮、世界一、モナリザ、銀長寿、等

●覆輪
(現在ではピンクの地合に白の覆輪が入る品種。花びらの周りに白の縁が入る)
代表品種:富士の嶺、高嶺の雪、丹頂紅、等

●絞り
(単色の花に別の色が花びらに入り2色の花色となる品種)
代表品種:東洋錦、日月星、ことぶき、安田錦、桜小町、等

●覆輪絞り
(ピンク地合に白の覆輪に紅の絞りが入る品種)
代表品種:日月の嶺、高嶺錦、等 

●吹きかけ絞り(新しい花芸で空の星の天の川のように細かな紅色がすじのように入る品種)
代表品種:恋吹雪

●更紗絞り
(淡い単色に日光に長くあたると全体に紅の色に変化する品種)
代表品種:東絞、長寿錦、等

●色変化品種
(花びらの先だけが紅色に変わる品種や、
開いたばかりの花色は白いが、日数の経過と共に赤みを帯びていく為、あたかも赤とピンクと白の3色の花が入り混じりるように咲き分ける品種も。
日光によって色が変化していく品種の為、長期に渡って咲いた花は次第に赤くなっていく)

代表品種:大晃錦、七変化、酔顔、越の残照、越の夕映、等

ボケの歴史

ボケの原種のほとんどは中国が原産です。
日本に自生しているボケは草ボケと言われ、
幹があまり太くならず、草のように生い茂る性質を持っています。

中国のボケは古くから日本に入っていたようです。
花を見るというよりは、主に薬草として庭などに植えられていて、
江戸時代には江戸(東京)小石川周辺で育てられていたとされています。

花を見るようになったのは、明治時代から大正時代にかけて一般に植物を楽しむブームが起こった事が始まりです。
ボケはそのころ盛んに育種が行われ、品種に名前が付けられました。
有名な東洋錦、高嶺錦、国華、東絞、日月星、高嶺の雪、
等は大正の始めに名前が付けられ発表されています。
おそらく明治時代に作られたのではないかと推測しています。
ただ繁殖方法は挿し木か株分けで増殖していましたので、
当時はかなり繁殖に時間がかかっていたのではないかと言われています。

特に日月星は挿し木での繁殖がなかなか困難な性質で、
昭和の中頃ボケに接木が導入されてからようやく量産され、紹介されるようになった品種です。

現在の品種は、約150種ほど名前が付けられ紹介されていますが、
昔の品種はかなり見つけだすのが難しい品種もあります。
昭和の中期頃から、豪華な八重咲きの品種や数々の絞り咲きの品種が紹介されています。